「大山車まつり」
名古屋開府400年を記念して、市内各地から集まった13輌の山車を江戸時代のメインストリート「本町通」で曳行する「大山車まつり」が2010年10月16日名古屋市中区一帯で開催されました。
本町通りに山車が一列に連なるこの「大山車まつり」は100年前の名古屋開府300年祭で盛大に行われた山車奉曳(だしほうえい)に倣ったもので、毎年名古屋まつりに揃う東・中村・中区の9輌の山車に加え、緑区から4輌の山車が参加しました。
祭りの内容は現在の「名古屋まつり(郷土英傑行列)」の前身とされる「東照宮祭」を念頭に計画され、同じく名古屋三大祭とされる若宮祭、天王祭を行う若宮八幡社、那古野神社にも山車が曳かれお囃子・からくりの奉納が行われました。
準備は約2年前より名古屋市指定文化財山車連絡協議会と保存会・奉賛会の若手による名古屋曳絆会(なごやひきずなかい)の両会が協力して進め今回の実施の運びとなりました。
「清須越・夢歩き」と「大山車まつり」後編
提灯を手に持ち夕闇を歩く市民参加ウォーク「清須越・夢歩き」が同じく16日、西区の旧美濃路沿いで開催されました。
「清須越・夢歩き」は400年前の清須越をイメージした市民ウォーキングイベントで、提灯を手にした参加者約1000人が西区八坂神社から名古屋城に至約2.5㎞を歩きます。
提灯を手に歩く参加者ら. 後ろには石取山車の灯りが見える参加者は名古屋おもてなし武将隊の三英傑をそれぞれ先頭にした3隊に分かれて西区八坂神社から順番に出発。各隊の最後尾には西区の石取り山車が続き賑やかに鐘を打ち鳴らしていました。
参加者の中には着物姿やコスプレ姿なども見られ400年を祝う華やかな行進となりました。
ゴールの名古屋城には大山車まつりで本町通りを北上し名古屋城に入城した緑区の山車4輌が華麗な提灯姿で歩いてきた参加者を出迎えました。
午後7時過ぎ、東照宮・那古野神社での奉納を終えた9輌の山車は提灯姿で名古屋城正門前駐車場に次々に集結。からくりの披露が行われた後、13輌の山車関係者が駐車場に集まり大山車まつり千秋楽となりました。