- プロジェクトINDEXへ
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- ⓫ 進捗する久屋大通公園再整備
- ⓬ 光安名古屋市住宅都市局長に聞く
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*このシリーズは、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)の整備事業の進捗を中心に名古屋栄地区をハードおよびソフト面でインタビュー形式で紹介する企画です。2020年7月まで、約1ヶ月ごとに発信し栄地区の魅力をお届けします。*
世界コスプレサミット誕生へ
2003年、テレビ愛知で「大須のコスプレ物語」という番組プロデューサーをしていました。大須のメイド喫茶を舞台に番組の制作を行っていましたが、当時はコスプレといってもまだマイナーな存在で、エンターテイメントにするには情報が足りないとインターネットで調べるたところヨーロッパには コスプレヤーがいっぱいいることが分かりました。そこで取材に行ったのが、コスプレサミットが生まれるきっかけでした。実際にフランスへ行ってみたら300人くらいのコスプレヤーが迎えに出てくれ、「いつか日本に来たい」とか「友達がいっぱい出来た」とか、コスプレというものに対する熱量が高く、日本にたいする憧れが強いことを肌で感じました。そこで、この人たちを日本に連れてくる事でコスプレ聖地日本、また大きなコミュニティが出来るのではないかと思い2003年の秋に第1回目を名古屋で開催しました。フランス、ドイツ、イタリアそれに日本をあわせ4ヵ国でスタートしました。2005年は愛知万博開催にあたります。ここのメインステージでコスプレの世界大会ができればと先輩たちと相談し、何とか実現したいと活動しました。それに向けて、2004年には大須商店街のなかで外国人のコスプレヤーと一緒にパレードを行いました。また、ロイター通信やAP通信に広報活動のお願いに伺いました。努力が実り、2005年の愛知万博では、メインステージでコスプレ大会が開催されました。
実行委員会創設と株式会社WCS設立
2005年の愛知万博をゴールとして、このイベントは終了する予定でした。しかし、ロイター通信、AP通信が世界中のメデイアに配信したことで、未参加の地域、国の人々の知ることになり、参加を希望するコスプレヤーが現地の日本大使館に問い合せ、日本の外務省の知ることとなりました。2006年から外務省の後援も得ることになりました。2007年、2008年と回数を重ねるにつれ参加国数が増えたごとで、運営の負荷も増して2009年の時点でいったん止めようということになりました。そこで、当時後援であった名古屋市、外務省それにテレビ愛知、名古屋観光コンベンションビューロー、中部国際空港、大須商店街が加わって実行委員会を形成し運営に当たることになりました。
世界コスプレサミットは、もともと番組からスタートしたイベントなので、毎年規模が大きくなるなかで番組スポンサーだけでは維持が困難となりました。また、運営面でもローカル局の域を超えたこともあり、当時のプロデューサーの方から撤退の話を聞き、私個人としては、続ける意思があったのでテレビ愛知から事業譲渡を受ける形でワールドコスプレサミットの頭文字をとった株式会社WCSを設立し実行委員会に加わり運営を継続することになりました。
愛知芸術劇場をメイン会場に
参加国が増えるにつれ、屋外で楽屋のないオアシス21での開催が困難となりました。愛知芸術劇場での開催は念願でしたが、芸術劇場の名の通りそこを使用するハードルは高いものでした。何とかこれをクリアーしようと、大村知事にお願いし愛知県も実行委員会に加わってもらうことで2014年から開催できることになりました。
オープニングを東京で
ワールドコスプレサミットも回を重ねるにつれ規模も大きくなり、もはや名古屋の中だけのイベントではないとの声や、将来100ヶ国に迫る大会になったとき予選から本戦までを名古屋で行う物理的な困難、また広報活動を東京で行うことの重要性もあって2019年からオープニングを東京で行うことになりました。東京を始めとした名古屋以外の地域でブロック予選をおこない本選を名古屋で行うことも考えています。
版元とのコラボレーション
著作権に関してずっとグレーと言われてきました。これをクリアーするために版元さんと一緒のイベントが開催出来たらと調整してきましたが、2019年になって世界的に有名なワンピースという作品で集英社さん、東映アニメーションさんともに公式の世界大会が出来たことは大きな意義がありました。
今後の課題
2019年現在、42の国・地域が加盟しているんですが、このほかコスプレサミットに参加したいと表明している国・地域が30あり一度に受け入れができないので待ってもらっています。まず待機国ゼロにするのが大きな目標となっています。その目標をクリアーするため物理的に会場・資金が必要となります。これが課題となっています。
名古屋市コスプレホストタウン宣言
「世界コスプレサミット」発祥の地であるナゴヤ。名古屋市は「コスプレホストタウン」として、コスプレ・アニメを日本一楽しめ、世界一あたたかなおもてなしをするまちとなることを目指しています。