No.12 光安名古屋市住宅都市局長に聞く

【動画】リニア時代の名古屋のまちづくりNo12 光安局長に聞く

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⓬ 光安名古屋市住宅都市局長に聞く
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Park-PFI(公募設置管理制度)として日本最大規模の久屋大通公園整備事業が進められているが、久屋大通公園北エリア・テレビ塔エリアのオープンが当初の予定より2か月程遅れ2020年秋になった。整備事業の経緯とリニア開業に向けての今後の展開を光安名古屋市住宅都市局長(国土交通省から名古屋市へ2017年7月着任~2020年7月退任)にインタビュー取材。

インタビュー要約

Park-PFIと久屋大通公園の北エリアとテレビ塔エリア再整備

久屋大通公園の北エリアとテレビ塔エリアには名古屋テレビという集客施設はありましたが、それ以外に人を呼び込むような集客施設や人が憩えるような広場などがなかったことで北エリアの方は木が鬱蒼とした感じでうまく使われていませんでした。今回Park-PFI(公募設置管理制度)を利用しまして公園と商業施設が一体となった久屋大通パークとして生まれ変わります。商業施設もうまく配置されていますので、にぎやかでかつ人が憩える公園として再整備できると考えています。

民間に提案いただき、それを名古屋市の有識者の方々に審査していただき選定した形になっています。どこまで任せるがたしかに難しいところでしたが、Park-PFI自体が民間のノーハウとか資金を活用するということで、そちらの趣旨を活かしながら初めてということもあって何処までうまく行ったかということはあるんですが、民にすべて任せっきりでもダメですし、一方で行政がどんどん指導していくと今までの公園整備と変わらなくなるので、そのあたりのバランスを上手く取りながら再整備事業を進めてきました。久屋大通公園の北エリアとテレビ塔エリアについては何処までそこが出来たかという課題はありますが、久屋大通公園南エリア再整備事業でも民間活用行いますので、今回の経験をしっかり活かしながら進めて行こうと思っています。

南エリア再整備と久屋大通再生有識者懇談会の提言

南エリアの特徴としましては百貨店が西側に並んでいることだと思いますので、そことの相乗効果を図れるようにすることが重要になります。またハード面では、公園の下に大規模な駐車場がありますので、駐車場に入るための渋滞対策や西側と東側に高低差があり東西を分断する要素となっていますので何らかの対応を検討する必要があります。

令和2年3月26日、久屋大通再生有識者懇談会(座長・堀越哲美愛知産業大学長)の方々から提言をいただきました。それに従って名古屋市は再整備を行ってゆきますが、歩いて楽しめるウオーカブルな街の拠点として発展させて行かなければならないとの提言をいただいています。街づくりのキーワードがウオーカブルと多様性と考えていますので、その二つのキーワードを念頭におきながら、提言を充分活かして構想づくり・計画づくりをやっていきたいと思っています。

都心の回遊性を高めるSRT(Smart Roadway Transit)

名古屋市の都心の回遊性を高める新しい路面公共交通システム「SRT(Smart Roadway Transit)」を掲げています。名古屋駅・名古屋城・栄・大須の四つの拠点を結ぶ路面公共交通システムを検討しています。タイアベース、バスベースですが、単なるBRT(Bus Rapid Transit)ではなく、人目をひくようなデザイン、バリアフリー、高環境性能、自動運転も取り入れながら単なる移動手段としてではなく、乗って街を見ながら楽しんだり都心を歩いて回遊する手段となるような交通システムで、トヨタ自動車と協定を結んでSRT構想を進めています。

*公募設置管理制度 Park-PFI平成29年の都市公園法改正により新たに設けられた、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する「公募設置管理制度」のこと。
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