連載
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2008年10月17日
沢井鈴一の「名古屋広小路ものがたり」第1講 江戸時代の広小路 第3回「柿木金助 牢を破る」
清須越によって、多くの神社が名古屋に移ってきた。そのうちの一つ、清須の朝日町から移ってきたのが神明社だ。この神社の透垣は広小路通りに面して建っている。通りを隔てて、住吉町筋と本町通りとの間に、江戸時代には牢獄があった。罪人は、広小...
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2008年10月10日
沢井鈴一の「名古屋広小路ものがたり」第1講 江戸時代の広小路 第2回「手弱女(たおやめ)か腰も柳の薬師さま」
享和二年(一八〇二)六月十二日、『南総里見八犬伝』の作者、滝沢馬琴が、物見遊山の旅で名古屋を訪れ、十五日間滞在する。その時の感想が『羇旅漫録』の中に記されている。広小路についての記述は次の通りだ。 夏の暑い日、人々が涼みに出...
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2008年10月3日
沢井鈴一の「名古屋広小路ものがたり」第1講 江戸時代の広小路 第1回「左義長火事」
藩主が東海道を参勤交代で江戸に上る時、家臣たちは、本町通りを広小路まで出て、ここで見送りをするのがしきたりであった。広小路通りは、碁盤割の町はずれの通りであり、名古屋の南の境をなす通りであった。 幅十五間(二十七メートル)と...