名古屋城は蓬左城ともよばれていた。「蓬左」とは蓬莱の宮、熱田神宮の左側にある町を示す。名古屋城は江戸初期の代表的な平城で、本丸、 二の丸、西の丸、御深井丸、三の丸からなっており、五層の天守と小天守が連結している。天守の屋根の両端には金鯱が飾られ名古屋城下を見下ろした。
手前に流れる堀川は、築城時に福島正 則によって開削された。開削当初は画面 中央の朝日橋で止まっていた。その後現 在の猿投橋まで開削され、明治10(1877) になって矢田川を地下でくぐり、庄内川につながれた。
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