三好大提灯まつり・いいじゃんまつり(みよし市) - Network2010

三好大提灯まつり・いいじゃんまつり(みよし市)

三好大提灯まつり・いいじゃんまつり(みよし市)

http://www.youtube.com/v/UgG2TNETNgk

取材:2010年8月22日(土)・23日(日)

「三好大提灯まつり」は、みよし市三好町蜂ケ池にある三好稲荷閣の祭礼です。昭和4年、世界一の大きさを誇る大提灯が奉納されたのを機に、夏の大祭を「大提灯まつり」と呼びならわすようになりました。
まつりは前夜祭と本祭の2日間にわたって行われます。前夜祭の午後6時半からは三好稲荷閣前の道路上で「いいじゃんまつり」が同時開催され、様々な衣装を身にまとった踊り手達が賑やかに行進します。

三好大提灯まつり

一番最初に奉納された初代の大提灯一番最初に奉納された初代の大提灯三好稲荷閣の本尊「三好咤枳尼天(みよしだきにてん)」は、享保17年(1732)に庄屋・久野太郎右エ門が三好の3カ所に古くからあった農業神を合体して名づけた神様です。村の守護神としてあがめられ尊崇を集めていました。その後、当時の領主 大岡越前守によって三好稲荷閣は満福寺の境内へと遷座し、以後司祭と管理・運営を満福寺が行うようになりました。

昭和2年、三好稲荷閣が愛知の新十名所(中日新聞社の前身である新愛知新聞社主催)の第2位に選ばれました。これを受けて三好在住の野々山弥蔵さんが第2位選出と自分の還暦を記念した手造りの大提灯を昭和4年の夏季大祭にて奉納しました。これが「三好大提灯まつり」が始まったきっかけです。当初制作された大提灯は高さ10.6m、直径6.5m、重量1,250kgの岐阜型提灯で当時日本一の大きさを誇りました。

現在奉納されている3つの大提灯現在奉納されている3つの大提灯昭和63年、三好町制30周年を記念して三好町と多数の篤志者によって大提灯が新調されました。平成5年、さらに二張の大提灯が加わり、現在三張の大提灯が毎年献灯されています。現在の三張の大提灯は、高さ 11.0m、直径 6.5m、重量 1,250kgで御所型の大提灯です。提灯内には電灯が取り付けられ、境内に白く浮かび上がります。

大提灯まつりの準備や運営は三豊講(さんとよこう)と呼ばれる三好地区の住民組織が行います。一般的に講と呼ばれる組織は信仰を同じくする者らの集まりのことを指しますが、三好稲荷閣は旧三好村の総守護神であったことから、三好地区の住人は宗派を越えて全員三豊講の一員とされ、村を挙げてお祭りが行われてきました。

前夜祭・本祭ともに境内にはたくさんの露店が出店たくさんの人で賑わいます。本祭は子ども囃子、棒の手の奉納のほか、夜には花火が打ち上げられ祭のムードを盛り上げます。

いいじゃんまつり

大提灯の前を「いいじゃんまつり」の踊り手が行き交う大提灯の前を「いいじゃんまつり」の踊り手が行き交う平成5年、町制35周年を機に三好町観光協会主催による「いいじゃん踊り」が誕生しました。
この踊りのテーマソング「じゃんだらりん」はこの地方の方言を取り入れて作られたもので、ポップス調の曲に合わせて、カラフルな色彩の衣装を身に着けた参加者が踊りを披露します。
前半には決められた振り付けを踊り、後半は自分たちで考えたオリジナルの振り付けを踊ります。

第1回目となる「三好大提灯まつり いいじゃん踊り」には29グループ約1,000人が参加。回を重ねるにつれ規模も拡大し、平成11年度からは、まつりの名称も「いいじゃんまつり」と改名され、数万人の観客が楽しむイベントへと成長してきました。
現在では「三好大提灯まつり」と共に、三好の夏を締めくくる風物詩として市民に親しまれています。

満福寺 山門満福寺 山門
昭和18年の焼失以前の満福寺 本堂昭和18年の焼失以前の満福寺 本堂
三好稲荷閣 秋期大祭の神輿渡御の様子三好稲荷閣 秋期大祭の神輿渡御の様子
緑で覆われた境内に3つの提灯が出現緑で覆われた境内に3つの提灯が出現
夕方になり参道に露天が並ぶ夕方になり参道に露天が並ぶ
夕日を受け赤くそまる大提灯夕日を受け赤くそまる大提灯
三好稲荷閣にたくさんの参拝客が訪れる三好稲荷閣にたくさんの参拝客が訪れる
参道を行き交う参詣者参道を行き交う参詣者
隣接する満福寺の境内も露天で賑わう隣接する満福寺の境内も露天で賑わう
大提灯の前を「いいじゃんまつり」の踊り手が行き交う大提灯の前を「いいじゃんまつり」の踊り手が行き交う
老若男女が元気に踊るいいじゃんまつり老若男女が元気に踊るいいじゃんまつり
きらびやかな衣装に身を包んで躍る子どもたちきらびやかな衣装に身を包んで躍る子どもたち
チームごとに揃いの衣装で踊るチームごとに揃いの衣装で踊る
後半にはシャボン玉が舞う中、踊りが続く後半にはシャボン玉が舞う中、踊りが続く
本祭での棒の手奉納本祭での棒の手奉納
叫び声とともに斬りかかる叫び声とともに斬りかかる
飛び上がって相手の剣をかわす飛び上がって相手の剣をかわす
子ども囃子が境内に集まる子ども囃子が境内に集まる
三好稲荷閣にお参りする子どもたち三好稲荷閣にお参りする子どもたち
元気よく打ち鳴らされる太鼓元気よく打ち鳴らされる太鼓
テント下でも笛と鼓が奏でられるテント下でも笛と鼓が奏でられる
日が落ちて煌々と光る大提灯日が落ちて煌々と光る大提灯
ライトに照らされた拝殿と大提灯ライトに照らされた拝殿と大提灯
提灯には三好咤枳尼天(みよしだきにてん)の文字提灯には三好咤枳尼天(みよしだきにてん)の文字

みよし市マップ

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