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志摩市の歴史と名所

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志摩市の概要

志摩市は2004年浜島町・大王町・志摩町・阿児町・磯部町が合併して生まれた。全域が伊勢志摩国立公園に含まれ、リアス式海岸として有名な英虞(あご)湾や的矢(まとや)湾は風光明媚な観光名所として全国的に知られている。英虞(あご)湾には大小60の島が浮かび、その中の一つ賢島は第42回先進国首脳会議の会場に選ばれている。また、御木本幸吉が真珠の養殖に取り組んだ場所として知られている。

志摩国と国分寺

奈良時代の日本の律令制に基づいて現在の志摩市と鳥羽市域にあたる志摩国が置かれた。平坦な土地が少なく米の収穫も少ないため、海産物を朝廷に送っていた。国府(こう)は、古代日本の各国毎に置かれた政治の中心都市。志摩国の国府は、現在の志摩市阿児町国府にあった。国分寺は、聖武天皇の勅により各国に造営された官営の寺。その一つ志摩国分寺は741年に創建された。応仁の乱(1468)で焼失したが、江戸時代後期の1836年に再建された。焼失を免れた本尊は薬師如来で、約20年に一度開帳される秘仏である。

九鬼氏発祥の地

志摩国分寺の西北に位置する安乗(あのり)岬にある安乗埼灯台は、名作映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台にもなった。大王埼灯台とともに一般の入場も可能な灯台として知られている。また、資料館も併設され灯台の歴史や機能などを紹介している。大王埼灯台は、熊野灘、遠州灘の境目を表す灯台で1927年に建設された。大王埼灯台のある高台に九鬼氏代々の居城、波切城があった。織田信長に仕えて数々の戦功をあげた九鬼水軍の総帥九鬼嘉隆(八代当主)はここで生まれたといわれている。嘉隆はその後鳥羽城を建築し移った。この地にある仙遊寺には九鬼氏の初代～五代の五輪塔が残っている。

展望スポット

大王町ともやまにある桐垣展望台は志摩の夕日の絶景ポイント。右手に賢島、前に間崎島を置き、左からは前島半島が一望でき、多くのカメラマンが撮影に訪れる。桐垣展望台と対面するようにある横山展望台からは、リアス海岸美を誇る英虞湾に浮かぶ約60の小島と幾重にも折り重なるように突き出た半島を一望することができる。