沢井鈴一の「名古屋の町探索紀行」第8講 志賀の里 第10回「六所社」

六所社

六所社

六所社

北区内には、六所社が下飯田、上飯田、安井町、金城町にある。いずれも祭神はイザナギ、イザナミ、天照大神、スサノオノ尊、月夜見尊、蛭子の六柱。

イザナギはわが国土や神々を生み、山海や草木を掌った男神。イザナミはイザナギノミコトの配偶女神。天照大神、スサノオノ尊、月夜見尊は二神から生まれた神々。天照大神は日の神と仰がれ、皇室の祖神。スサノオノ尊は天照大神の弟神。月夜見尊は「夜の食す国」を治めた神。蛭子は海上、漁業、商業などの守護神。七福神のひとつとして知られている。

村々の鎮守の神としてむかえられた六柱は、土地の人々の厚い信仰をうけてきた。

遠くからながめても、高い樹木がそびえている所が、六所社であるとすぐわかる。鬱蒼と茂る樹木の中に鎮座する社に足をふみ入れると、何か心が落ち着くような感じになる。それはこの地を長く護ってきた神気がただよっているからだろう。

六所社境内

六所社境内

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