SDGs未来都市「木造都市へ」名古屋城郭の再生

【動画】SDGs未来都市「木造都市へ」

h5>愛知・名古屋の木の文化

尾張藩は木曽の木材を使って名古屋城を築城し、その後堀川開削によって木曽の山から豊富な木材が集積されることで、名古屋城築城に関わった職人達が堀川周辺に住み着いて木を使ってものづくりを始め、そういうものがきっかけで木の文化が生まれました。そのことが、世界に冠たる愛知・名古屋のものづくり大国につながって来たわけですが、大量生産、大量消費の線形経済社会から循環型経済社会に向けて、木造で名古屋城下全体を復元すべきではないかと言うのが、私のここの所の活動の原点となっています。

多門櫓、二之丸御殿の再建

城郭の形として、例えば姫路城を見ましても多門櫓が無いとお城の形が整いません。その意味では名古屋城においても、北東隅櫓再建も含めて多門櫓の復元が次の段階として必要だと思います。さらに私は歴代の藩主が住んでいた二之丸御殿を復元して、本丸御殿とは違う形で、赤坂離宮迎賓館、京都迎賓館などに加え国の三つ目の迎賓館として二之丸御殿を復元すべきではないかと考えています。
本丸御殿と比べると正確な図面はありません。一つ頼りになるのは金城温古録です。金城温故録には、立面図をふくめて多くの資料がありますし、最後の尾張藩の藩主(徳川慶勝)が写真好きで色々な角度から撮影しています。また本丸御殿と同じような形であったと言われていますので、これも参考にしながら復元することは可能だと思っています。

名古屋城三の丸地区の未来像

名古屋城三の丸には分散はしていますが、かなり豊かな緑があります。世界の有名な都市をみても緑がかなり多い。官公庁の庁舎も古くなっていますし、建替えの時期を迎えています。建替えについては、ITの技術を大いに利用するなかで施設の規模は大いに圧宿できる、極端な話6割とか7割に圧宿が可能だと考えています。緑を増やす、私は勝手に「三の丸の森」とネーミングをつけています。森を中心にその周辺に天守閣のスカイラインを超えない程度の庁舎、しかも木造でつくるべきではないかと提案しています。

掲載映像ダイジェスト

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