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江戸時代、庶民を対象に街角や寺社の境内などで行われていた「辻能」にならい、狂言を名古屋のまちなかで上演する「辻狂言」の催しが2013年11月8日、中区栄三丁目大津通電気ビルで行われました。
このイベントは、名古屋の伝統文化の魅力を広く市民に伝えるため、10月31日から11月24日まで名古屋市内各所で開催される「やっとかめ文化祭」の演目の1つです。
上演された「寝音曲(ねおんぎょく)」は、太郎冠者に謡を謡うよう命じた主人に対し、酒を飲まないと声が出ないとか、膝枕でなければ謡えなとか勿体をつける。 自分の膝に寝かせ謡わせると太郎冠者は見事に謡うが、体を起すとかすれ声になり謡えない。途中で太郎冠者の魂胆を見抜いた主人が何度も寝かしたりお越したり するうち太郎冠者は、順序を間違えて起きたときに謡いはじめ、調子にのって立って舞始める。
主催はやっとかめ文化祭実行委員会(名古屋市、名古屋市文化振興事業団、名古屋コンベンションビューロー、中日新聞)。