- 名古屋まるわかりINDEX
- ①Nagoya Innovator's Garage
- ②君の気づきが、地域を変える
- ③次世代経営のための異業種交流会第1部
- ④次世代経営のための異業種交流会第2部
- ⑤イノベーションマインドの育成へ! 中経連 水野会長に聞く
- ⑥STEAM FAMILIY サマーフェス
- ⑦次世代経営のための異業種交流会#2
- ⑧次世代経営のための異業種交流会#3
- ⑨次世代経営のための異業種交流会#4
西野名古屋市経済局長インタビュー要約
たまたま中部経済連合会さんと相談する中で、コアーキングスペースといいますかスタートアップを予定している人たちが、一緒に交流しながら活動ができる場所が必要だと言うことで、ナゴヤ イノベーターズ ガレージを始めました。スタートアップが成長してゆくためのエコシステム、環境整備をしてゆく必要があると考えて、イノベーター、起業家の人達に対してセミナーやイベントを行って、情報交換や交流の場を提供しています。また、大企業の方々とのマツチングを仲介することで共同で新しいビジネスを起こしてもらうような取り組みも行っています。人材育成もまた非常に重要だと思います。小学生、中学生、高校生対しての起業家教育を行っており、全国的に珍しい事例であると考えています。年少のうちから起業が選択肢になるような情報提供、教育を名古屋市経済局では推進してゆくつもりです。役所の考え方ですと、どうしても偏ることもありますので、民間と協同で進めたことで良い形になって来ていると感じています。
INNOVATOR'S GARAGE 総括マネージャー 山下哲央インタビュー要約
2017年頃、世界各国には新しい産業や新しい社会価値が生まれて来ていますが、中部地区全体を見まわしてみますと、そういった物がなかなか生まれていないという課題があり、この地区においてもイノベーションを起こしていかないと中部の十年後、二十年後を含めて持続的な発展がないと考え中部経済連合会のイノベーション推進部を立上げました。世界の潮流となっているオープンイノベーションに舵を切れるかというとなかなかむずかしいことです。オープンイノベーションを推進できるようなソフトを作ろうと思い、2018年、フューチャーコンパス、ビヨンザボーダーといったプログラムをつくることになりました。ビヨンザボーダーは人材育成プログラムですが、オープンイノベーションの手法を学んで、新たなビジネスを作り出す一つの手法として イノベーターを目指す方々に参加いただき開始されました。しかし、そういった方々が外圧に負けず活動できる場所が必要であるということで、2019年にナゴヤ イノベーターズ ガレージが開設されました。
新しいことをやられる方の環境として、施設の色んな場所に絵画や彫刻などを愛知県立大学の卒業生の中から当方のコンセプトを理解したうえで、イノベーションを触発するアートを毎年制作していただいています。メインの機能は、あくまで交流、滞留していただいてイノベーションを生むことです。人々が集まって勉強したり、共に制作し競う、またスタートアップ出会うようなイベント・プログラムを年間300位を提供しています。今、利益をあげている事業会社を、いかに新たなビジネスに変容させるかが課題となりますので、その一つの手段としてオープンイノベーションを推進しています。オープンイノベーションを学べる ビヨンザボーダーには、毎回いろいろな企業の方の参加をいただいており、参加者の満足度の高いプログラムになっています。
INNOVATOR'S GARAGE 理事・事務局長 田中裕章インタビュー要約
新たなビジネス、外から来る人たちが一緒になって競争しようとすると理系、文系と言ってる場合ではなくて、いかに融合するか必要です。そういった発想を学生の時から育てて行くかというのが、今すごく重要になって来ています。数学に長けているから世の中で勝てる時代では完全になくなっています。イノベーターズ ガレージも、アートも一緒に入れ込んでこれらが融合するマインドをはぐくむようなコンセプトで 作られていまし、学生からもそれを期待されています。
世の中がどんなことで困っているのか?スタートアップの用語ではペイン(pain)という言い方をします。ペインがどこにあるかをしっかりと見極めて進めないといけません。自分が思っているペインと、世の中の人が本当に思っているペインとが違ってくるとビジネスには育ってゆきません。世の中のペインを見つけ出すマインド教育の所から始めてゆくことが重要であると思っています。Tongaliというプロジェクトが始まっています。東海地区の大学の人達がそこに集って、一緒になってイノベーションを学ぶ活動が行われており、どんどんその枠が広がっています。
イノベーターズ ガレージができて3年が経ちました。色々なプロジェクトがスタートし、だんだんと色んな方が参加するようになりました。今度はその人たちがコラボレーションするのが重要であると思っていますので、新しく2022年7月にナディアパーク3階に開設された施設をコラボレーションエリアと位置付けてやっていこうと考えています。そのためには企業の方、スターアップの方、一般の方が集まってワイワイ ガヤガヤとやっていく風土が出来上がることが目標です。もう3年かけてその世界を作り上げて、ふと気が付くとここに沢山人が集まって、何かワイワイやってるような風土ができあがることを願っています。シリコンバレーでは幼稚園、小学校からそういったマインドを親や周辺が教えるといった風土になっています。小学校もしくは中学生から、このことを知らせるようなプログラマを徐々に立ち上げてますので、どんどん 参加していただき、「イノベーションをおこすぞ!」と構えることなく、普通に活動していたら新しいものが生まれるための場所としてこの場所がいかされればと思っています。