名古屋城金鯱物語

動画-名古屋城金鯱物語

鯱とはベースとなる身体は魚で頭は虎、背中には幾重もの鋭いとげがあり、尾ひれは空を向きそりかえっているという想像上の動物。織田信長が1576年(天正4年)に築いた安土城に、はじめてシャチホコが天守閣に据えられた。2021年3月8日(令和3年)、名古屋城の金鯱が、16年ぶりに地上へおろされた。愛知県体育館亀甲広場へ降ろされた雄・雌の金鯱は、大きな目にいたるまで、16年分の垢落としが行われ金鯱巡回展への準備が進められた。

金鯱が降ろされたのは都合4回、戦後としては3回目となる。江戸幕府が崩壊して、名古屋城取り壊しが決まり、明治4年(1871年)、金鯱が天守閣からおろされた。金鯱は東京に運ばれ、1872年(明治5年)に開催された湯島聖堂博覧会博覧会へ出品されたのち、1873年(明治6年)、雌の金鯱がウイーンの万国博覧会に出品された。その後も各地の博覧会へ出品され好評を得た。その後関係者の尽力もあって名古屋城の取り壊しは中止された。

1893年(明治26年)、本丸は陸軍省から宮内省に移管され、名古屋離宮と称される。 (1930年(昭和5年)、名古屋離宮は、宮内省から名古屋市に下賜。城郭としては、日本で初めての国宝の指定を受け、1931年(昭和6)に一般公開が始まった。太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)5月14日、アメリカ軍の爆撃で金鯱は、名古屋城とともに焼け落ちた。戦後しばらくは天守台のみであったが、名古屋城の再建を願う声は市民からも高まり、1959年(昭和34)、鉄骨鉄筋コンクリート造で再建された。城のシンボル金鯱は、大阪造幣局で作られた。

戦後はじめて、金鯱が天守閣からおろされたのは、1984年(昭和59年)9月17日。天守閣再建25周年を記念して、「金シャチとの出会い」をテーマにした名古屋城博開催(9月29日-11月25日)に向けてのこと。戦後2回目は、2005年3月25日、愛・地球博に合わせて開催された「新世紀・名古屋城博」(3月19日から6月19日)の時。今回が、再建天守完成後、3回目にあたる。

3月20日~4月2日の、名古屋城内の展示では、金鯱の由来や厄災に立ち向かい人との関わりがテーマ。 インド神話にも登場し、鯱のルーツである水を操り敵を防ぐ力を持つマカラが、ユーラシア大陸を経由して日本に伝わり、その後シャチに変化した様を、 パネル展示で紹介している。名古屋城に縁の深い地域を巡る「中津川・木曽特別巡回」を実施したのち2021年04月10日 ~ 2021年07月11日の会期で、名古屋市栄の久屋大通公園『ミツコシマエヒロバス』に作られた特設パビリオン内で、約150年ぶりの城外展示が開催される。

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