シリーズ地域活性へ!No.5-須田 寛 日本観光振興協会中部支部長に聞くその4

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【動画】中部圏観光の未来

須田寛 日本観光振興協会中部支部長 
須田寛 日本観光振興協会中部支部長

産業観光、街道観光、都市観光などテーマ別観光を提唱されている日本観光振興協会中部支部長の須田寛氏に観光にかける思いを4回に分けて紹介します。

須田寛(すだ・ひろし)氏略歴

昭和6年(1931)生まれ。29年(1954)京都大学法学部卒、同年4月日本国有鉄道入社、昭和62年(1987)4月東海旅客鉄道(株)代表取締役社長、平成7年(1995)6月同代表取締役会長、平成16年(2004)6月同相談役。公益社団法人 日本観光振興協会中部支部長。

主な著書に「産業観光」「新・観光資源論」「産業観光読本」「新しい観光」(交通新聞社)、「東海道新幹線Ⅱ」(JTB)、 「新・産業観光論」(共著・すばる舎)など多数

新著 都市観光(2015年4月16日発売 交通新聞社)

インタビューの要約

中部圏観光の現状

中部地区の観光客を見るとこの地区は素通りする所です。新幹線乗客のうち4万人位が中部を素通りしています。最近のゴールデンルート(外国人を対象にした日本を周遊する伝統的な日本旅行のルート)でも素通りかせいぜい宿泊する程度で、通過地域になっているのが現状です。中部地域を東と西に分けますと東の静岡あたりまでは首都圏の近郊観光地となっており、ほとんどの旅行客は日帰りか1泊です。西の三重県とか岐阜県の方は近畿圏の日帰りか一泊観光地になっています。従って数は多いんですが日帰りか泊数の短い観光客と通過のお客さんしかいません。

豊富な観光資源活用への努力を!

一方、私たちが作ったデータ(中部広域観光推進協議会:制作)によりますと中部地区の観光資源は全国の24%位あり、全国の約四分の一の観光資源が中部9県の中にあることになります。観光客は18%位(国土交通省)しかありません。6%の乖離があり、それだけ観光資源が活かされていないことになります。これだけ恵まれた中部の観光資産を活かすためには、中部を目標にここに長く滞留しながら広く廻ってもらう事を考える必要があります。昇龍道プロジェクトは外国人(中国人)を対象としてそれをやろうとしていますが、日本人向けにも昇龍道プロジェクトが必要です。中部の観光資源を南から北までつなげ、それを東西軸にうまく繋ぎあわせなければ、せっかく恵まれた観光資源が活かせません。大事なことは情報の発信ともてなしの心だと思います。観光資源がこれだけ豊富で、これだけ活かされていない地域なのが残念でなりません。ただ、それだけ発展の余地が残されているのも事実で、それに向かって努力しなげればいけないと考えています。

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