「都市の祝祭」をテーマに8月21日からスタートした国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」。国内外131組のアーティスト・団体が参加し、現代美術、パフォーミング・アーツやオペラなど、世界最先端の現代アートが紹介されます。
今回は愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)の展示作品に加え、西京人の人形劇、コンタクト・ゴンゾのパフォーマンスを紹介します。
コンタクト・ゴンゾ『non titled』
「接触」をテーマに、一見するとただの喧嘩や殴り合いのようにも見える独特のパフォーマンスをみせるコンタクト・ゴンゾの公演が、愛知芸術文化センター 搬入口Bで行われました。
100名を超すアートファンが取り囲む中、メンバー2人の押し合いが始まり、次第に4人のメンバーによる取っ組み合いへとパフォーマンスが発展していきました。
全30分間のパフォーマンス半ばで搬入口のシャッターが下ろされ、会場中央に設置した工事用バルーンライトが点灯。バルーンライトを中心に展開しながらも、お客さんの間に分け入っていく場面もあり、観客も緊張した面持ちで見守っていました。
西京人『第2章 ここは西京-旅路は彼方の世界へ(あいちヴァージョン)』
日中韓出身の3名からなるアーティストユニット西京人の人形劇が19日、愛知芸術文化センター地下2階で上演されました。
西京人の3人は、東京でも北京でも南京でもない「西京国」という仮想国家の住人という設定で2007年より活動しています。今回は2008年に発表した「第2章 ここは西京-旅路は彼方の世界へ」をあいちトリエンナーレ2010にあわせてリメイクしました。
今後の人形劇の上演スケジュールは10月23日(土)、24日(日)、31日(日)。開催時間は各日11時〜,13時〜,15時〜,17時〜(10分程度)です。公演の行われない日は、人形劇を収録した映像が上映されています。