藤前干潟を守る会 - Network2010

藤前干潟を守る会

辻淳夫理事長「藤前干潟保全活動」について語る  

http://www.youtube.com/v/Cf9VyFqvkS0

「NPO法人 藤前干潟を守る会」  辻淳夫理事長「NPO法人 藤前干潟を守る会」 辻淳夫理事長― 藤前干潟を守る活動の経緯

伊勢湾の中の特に豊かな名古屋の海にやっと残っていた最後の場所をゴミ埋立場にする計画が出てきた時に、市民の方々が「自分のゴミを出すのはどうも嫌だな」と。「鳥のことは良う知らんけども、そういう最後の大切な場所を自分のゴミでつぶすのは、自分としては嫌だ」ということで、だんだん理解者が増えて、まあ議会にもいろんなことをお願いして10万人請願ということで、10万人以上の11万8千人の署名が集まって、それでアピールをして。
長いことかかったんですけども最後の段階になってですね、アセスメントということで干潟の生き物たち(にとって)いかにここが重要な場所であるか。生物が多いだけじゃなくて、渡り鳥が集中して、とくにシギチドリが南のオーストラリア、ニュージーランドから春先渡ってきて、ここで中継してエサを食べて、また北国のアラスカとかシベリアで繁殖をすると。またここへ帰るということをやってるんです。
地球を旅しているそういう鳥たちにとってのキーポイントなんだと。そういう所を私たち人間が自分たちの都合だけ考えて壊していいのか、という事でかなり多くの人が心を動かされて「何とかしよう」と。「あと2年半しかない処分場をどうするんだ」という風に言われた時に、市長さんが非常事態宣言を出して、「じゃあ、この2年で2割のゴミを減らそう」という風に決断をされた時、「ゴミの減量なんて初めは無理だ」と言っていたのが目標を超えて23%という結果を出して、それが本当に驚きでね。

― 鳥も人も助かる道

干潮時には鳥が餌を探して干潟に集まってくる干潮時には鳥が餌を探して干潟に集まってくる海からのいろんな命を私たちも食べているわけですから、そういう場所をどう考えるかというところで、「鳥か人か」と言われていたけれども、実は「鳥も人も助かる道を選ぶ」か、「鳥も人もダメになる道を選ぶ」かの選択だったんだ。保全の道、自分たちにも助かる道を選んだんですね。このことがすばらしい。「やれば出来るじゃないか」「本気で思えば出来るんだ」という思いになったということが、とても素晴らしい。

― COP10開催に向けて

春のこの時期がいちばん干潟も楽しめるしいい時期なので、どんどん毎年(干潟観察会や藤前干潟の保全活動を)広げてゆきたいと思っています。
とくに来年、COP10(開催)ということで世界の方々にも(名古屋に)来ていただけるので、市民が手づくりでやってきたことの素晴らしさとか、自分たちが持っている思いをフルに出せる場というのは大事にしてゆきたいと考えています。

(2009年5月収録)
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生きものまつり

ミュージカルも上演され盛り上がる「生きものまつり」ミュージカルも上演され盛り上がる「生きものまつり」2009年4月26日(日)、名古屋市港区にある藤前活動センターでNPO法人 藤前干潟を守る会主催の「生きものまつり」が開催されました。
実際に干潟に入れる「干潟観察会」や環境をテーマにしたミュージカル、紙芝居などが上演され参加者を楽しませていました。

環境省の施設 藤前活動センター環境省の施設 藤前活動センター

劇団シンデレラによるミュージカル劇団シンデレラによるミュージカルの上演

楽しそうに歌い踊るキャスト楽しそうに歌い踊るキャスト

沖縄の「泡瀬干潟大好きクラブ」代表の水野さん沖縄の「泡瀬干潟大好きクラブ」代表 水野さん

「藤前干潟を守る会」理事長 辻さん「藤前干潟を守る会」理事長 辻さん

神楽保存会による笛と太鼓の演奏神楽保存会による笛と太鼓の演奏

干潟の生き物に仮装する子供達干潟の生き物に仮装する子供達

劇団シンデレラによる紙芝居劇団シンデレラによる紙芝居

なごや環境大学の紙芝居「雨つぶピッチの旅」なごや環境大学の紙芝居「雨つぶピッチの旅」

泥の中からカニが見つかった熱心に聞き入る子供達熱心に聞き入る子供達

干潟の観察や活動をノーにまとめる子供達干潟の観察や活動をノーにまとめる子供達

野鳥の分布や行動を観察する環境省の職員野鳥の分布や行動を観察する環境省の職員

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干潟観察会

干潟を掘って生き物を探す参加者ら干潟を掘って生き物を探す参加者ら潮が引いた正午頃、二回に分けて干潟観察会が行われました。
風が強く少し肌寒さもありましたが多くの親子連れが参加しました。
スタッフに案内され干潟に足を踏み入れた参加者らは、グループで協力してスコップやザルを使い干潟の生き物を探索。普段見慣れない泥の中の生物を見つけた参加者はスタッフから名前や特徴について興味深そうに聞いていました。

干潟に入る前に注意を聞く参加者ら干潟に入る前に注意を聞く参加者ら

膝丈の水深を越えて干潟へと入っていく膝丈の水深を越えて干潟へと入っていく

すっかり潮が引いた干潟を歩く参加者らすっかり潮が引いた干潟を歩く参加者ら

土を掘って干潟にすむ生物を調べる土を掘って干潟にすむ生物を調べる

見つけた生き物はバケツの中へ見つけた生き物はバケツの中へ

親子で熱心に生き物をさがす親子で熱心に生き物をさがす

泥の中からカニが見つかった泥の中からカニが見つかった

たくさん貝も見つかった泥の中からたくさん貝も見つかった

k_IMG_8964.JPG数グループに分かれて干潟を調べる

潮が引いて取り残されたクラゲ潮が引いて取り残されたクラゲ

スタッフから探し方を教わるスタッフから探し方を教わる

干潟はかなり奥まで広がっている干潟はかなり奥まで広がっている

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干潮時の藤前干潟の様子

藤前干潟から野跡方面をのぞむ藤前干潟から野跡方面をのぞむ

干潟に杭が並ぶ干潟に杭が並ぶ

潮が引い浅瀬に鳥が群がる潮が引い浅瀬に鳥が群がる

潮が引いて浅くなった干潟で魚をとる鳥たち潮が引いて浅くなった干潟で魚をとる鳥たち

藤前干潟から日光川河口排水機場をのぞむ藤前干潟から日光川河口排水機場をのぞむ

鳥の足跡鳥の足跡

藤前干潟から稲永スポーツセンターをのぞむ藤前干潟から稲永スポーツセンターをのぞむ

潮が引くとカニがひょっこりと姿をあらわす潮が引くとカニがひょっこりと姿をあらわす

藤前干潟から南陽工場(ゴミ焼却施設)をのぞむ干潟から南陽工場(ゴミ焼却施設)をのぞむ

藤前から稲永スポーツセンター側をのぞむ藤前から稲永スポーツセンター側をのぞむ

稲永スポーツセンター(右)と南陽工場(左)稲永スポーツセンター(右)と南陽工場(左)

宝神水処理センター前から南陽工場(ゴミ焼却施設)をのぞむ宝神水処理センター前から南陽工場(ゴミ焼却施設)をのぞむ

毛繕いするスズガモ毛繕いするスズガモ

宝神水処理センター前の白い鳥宝神水処理センター前の白い鳥

宝神水処理センター前から名港西大橋をのぞむ宝神水処理センター前から名港西大橋をのぞむ

名港西大橋前の中州に群れる鳥たち名港西大橋前の中州に群れる鳥たち