2009年6月21日 Network2010事務局 | ||
愛知万博で生まれた新しい流れ
2005年、万博史上はじめて「環境」をテーマに愛知万博が開催され世界の目が注がれました。また、「市民参加」の流れもできその精神は上海万博にひきつがれています。名古屋100キロ圏は、ものづくりの盛んな地域として知られており、ややもすれば産業中心の考え方が主流を占めてきました。しかし、愛知万博の開催により歴史や文化、観光、環境の重要性がこの地域でも広く認識されるようになりました。
求められる地方からの情報発信
名古屋100キロ圏は、歴史・文化遺産、観光資源、産業遺産、環境に恵まれていますが、情報発信力の弱さからあまり知られてはおりません。このことは名古屋100キロ圏に限ったことでなく、情報発信のほとんどが東京中心に行われている日本の現状を踏まえれば止む終えないことといえましょう。
しかし21世紀にはいってインターネットの進歩・普及はこの流れを変えようとしています。旧来のように東京から地方への一方的な情報流通に頼るのではなく、地方が自ら地域の良さを日本全国、はたまた世界へと情報を発信することができるようになりました。
2010年はこの地域の力が試される
愛知・名古屋では2010年、ポスト万博の一大事業として、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)、3年に一度開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」、名古屋開府400年といった3つの事業が開催される年にあたります。
これら3つの事業は一般を対象としたイベント性の強い万博とは異なり「環境」「芸術」「歴史」「文化」など専門性の高い議論が市民も参加のうえ行われようとしています。
ただ、残念ながら地元では専門性の高さゆえ、一般への認知が低いことは否めません。
しかし多ジャンルに渡って世界の専門家が一堂に集う、これらの催事や会議は、一過性のイベントとして捉えるのではなく、今後の名古屋100キロ圏のありかたを決定づけるほどの影響力を持つと考えます。まさに名古屋100キロ圏の総合力が試されようとしています。
地方からの新しい情報発信のモデルへ
Network2010は、「生物多様性条約第10回締約国会議」、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」、「名古屋開府400年」に向けた動向を取材・配信するとともに、「歴史」や「文化」など先人の残した足跡を次世代に継承するためのアーカイブス活動を名古屋100キロ圏で展開したいと考えています。
目前に迫る2010年を契機として、市町村に情報発信を呼びかけ、名古屋100キロ圏を1つのゾーンとした市民チャンネルを形成することで、地方からの新しい情報発信のモデルとなることをめざします。
Network2010へのご支援・御協力、よろしくお願い致します。 | ||