平山氏「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ」を語る
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会 平山鉄夫ゼネラルマネージャー―「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ」とは
名古屋市を中心として半径100km、愛知・岐阜・三重、三県を含む自動車・航空機産業・繊維・電子・電気・セラミック等「ものづくり」を中核とする一大経済圏を「グレーター・ナゴヤ」といっています。「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ」とは、この「グレーター・ナゴヤ」を地域ブランド化し知名度をあげることによって、国際ビジネスを活発化させ、海外企業を誘致し、世界をリードする創造的な経済圏をめざしてゆく活動を言います。
2006年2月にグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会が発足したわけですが、やはり参加組織が非常に大きな数になるものですから、そのなかでどのように指導してゆくか、なかなかまとめるのが大変な話なんです。
― これまでの活動内容について
この「グレーター・ナゴヤ」そのものが世界から知られてないので、海外企業を誘致する前にまずこの地域を知っていただく、そのための宣伝活動を相当力を入れて進めてきました。
昨年(2007年)までに、こういった活動を通じて43社の海外企業がここに進出していただいたということで大きな成果があがったのではないかと思います。
2008年11月に行われた「ビジット・グレーター・ナゴヤ キャンペーン」シンポジウム日本で新しい会社をつくるのは大変いろんな困難があるものですから、オフィスの提供をしたり、会社設立にかかわる法的な、あるいは財務的ないろんなサポートを私ども一体となってやっております。これを、ワンストップサービスという言い方をしてるんですが、GNIC(グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ・センター)のセンターに来ていただければ、すべて我々が情報を提供できるような体制をつくっています。
進出企業、あるいはこれを支える地元の企業、「パートナーズクラブ」という言い方をしてるんですが、こういった登録をしていただいて定期的に情報を流すとともに、企業内におけるビジネスチャンスができるような、情報提供をこれからも続けていきたいと思っています。
シンポジウムにつきましては毎年やってるんですが、今年(2008年)は観光をテーマに「地域の観光資源の掘り起こし」あるいは観光ビジネスの中に海外企業がどのように活用できるか、参入できるか、「ビジット グレーター・ナゴヤ キャンペーン」をテーマにシンポジウムを開催させていただきました。いろんな面で新しいヒントが得られたのではないかと思っています。
― 今後の活動について
展示会での「グレーター・ナゴヤ」ブース海外の展示会にも積極的に参加している11月(2008年)にドイツ、ミュンヘンの展示会にブース出展ということで行ってきたんですけど、アメリカと違ってヨーロッパ場合なかなか日本そのもの、まして名古屋地域「グレーター・ナゴヤ」そのものの認知度が非常に低いことを実感してきました。改めて宣伝広報活動を強化して「グレーター・ナゴヤ」を皆さんに知っていただく、まず、そこからスタートしないと、なかなか物事がすすまないんだという感じを受けてきました。
ここの(この地域の)売り物というのは、やはり「ものづくり」。世界に冠たるこの地域の「ものづくり」の技術、「ものづくり」のテクニックというものをここで発揮していただきたい。ここで発揮することはそのまま「全世界に通用するんだ」ということを謳い文句に、みなさん是非「トライ」してください、「チャレンジ」してくださいという呼びかけをしております。